私の人生において、『仕事のやりがい』、『お金』、『プライベート』の3つのバランスをとるなんて、うまくいった試しがない。
半年前、私は転職した。
前職では、どちらかというと『仕事のやりがい』に重きが置かれ、『お金』と『プライベート』のストレスがたまりにたまって辞めてしまった。
現職に転職したのは、『お金』と『プライベート』が改善する当てがあったこと、『仕事のやりがい』は前職よりは少し落ちるがまあなんとかなるレベルは保てるだろうとの見込みがあったことから。
転職しての実際は、『お金』と『プライベート』は予定どおり改善。
ただ、『仕事のやりがい』が期待していたほどではなかった。
いや、かなり下がった。
この半年間で“辞めよう”と思い詰めたことが何度もあった。
そのたびに、やっと手に入れた『お金』と『プライベート』を手放すのが惜しくなり、踏みとどまっている。
転職はこれまでも何度かしてきた。
この3つができるだけ満足できる環境を求めてのことだ。
ここで、話を少し変える。
アメリカの地方都市の私立大学で副学長をしているクリストファー(仮称)。
彼は私の友人の友人というご縁で、彼に夕食をごちそうになったことがあった。
彼は、別の大学での職を探していると言う。
アラフォーという若さで大学の要人となった彼には名誉もお金も十分に与えられているだろうに、いったい何に不満だと言うのか。
聞くと、『仕事のやりがい』に不満があるらしい。
そうですか。あなたもですか。
そして、こうのたまう。
“Life is short.”
“Life is short.”
(参考訳)人生は短いのだから楽しまなくちゃ。時間を無駄にしちゃだめ。
知ってる、知ってる、よ~く知っている。
その言葉なら、何度も見たし、聞いている。
なんなら、最近飲んだコーヒーの紙コップにも書いてあったわ。
わかっているからこそ、人生ずっともがいているんじゃないの。
“Life is short.”はもう聞き飽きた。
お説教はいらない。誰か私に最適解をください。