セルビアのアレクサンダーとはかれこれ30年以上のつきあいになる。 実はリアルには一度も会ったことがない。 オンラインでは5,6回くらい会って話したかな。 Facebookのメッセンジャーが主な連絡手段で、ときどき近況を報告する感じ。
どうやって彼と知り合ったかというと、30年前に日本のペンフレンド協会というようなところ(記憶があいまい)に誰かを紹介してもらった。 私は英語を勉強していたので、英語で誰かと手紙をやりとりしてみたかった。 (当時はまだインターネットやメールが普及しておらず、国際郵便での手紙の交換が連絡手段。そして、海外の手紙をやりとりをする海外の友人を「ペンフレンド」と呼んでいた。) 一方、彼は日本の誰かと文通したくて、彼も私と同様、自分の国のペンフレンド協会みたいなところに依頼した結果、私が紹介されたわけだ。
Unsplash のIvan Aleksic が撮影した写真
日本から遠く離れたヨーロッパの一国であるユーゴスラビア(当時のセルビアの名称)という国で、アレクサンダーは20歳にもならないうちに日本の文化に魅了されていた。 しかもそれはアニメではなかった。 日本盆栽職人や刃物鍛冶職人などの職人の技術だった。 彼は俳句も愛し、セルビアで俳句クラブにも入っていたのだった。
30年前に始まった文通がメールに代わったのがその数年後。 その後さらにFacebookのメッセンジャーに代わり、現在にいたる。
30年も経ったから、いいかげんリアルに会わないといけないと思う。 きっと何かの縁だから。 死ぬ前に必ず会わないと。
日本好きの彼が来日するのが最高なのだと思う。 そしたら私が国内をガイドしよう。 彼は京都の包丁職人に会いたいと以前言っていたから、京都に行こう。 富士山も見たいというから、東京を出発点に、富士山に向かって、それから本命の京都かな。
そんな彼に「好きな言葉はない?」と聞いてみた。 私が最近始めたブログに載せたいからとお願いしたら、この言葉が送られてきた。
“The Sun watches what I do, but the Moon knows all my secrets.”
Unsplash のJason Blackeye が撮影した写真
“The Sun watches what I do, but the Moon knows all my secrets.” (参考訳)太陽は私がすることをすべて見ている。でも月は私の秘密のすべてを知っている。
なんだかミステリアスな感じ。意味がわかるようなわからないような。 こんなタイトルの映画でもあった?
そこでアレクサンダーに聞いてみる。 「これが好きな理由をおしえて?」
そして彼の答えがこれ。
“Days are normal, but nights are so magical… Cats sleep in the daytime and they are active at night. You know, I like cats.”
そうね、たいがいの人は夜は寝ている。 夜起きているのは一部の人たちと猫ぐらい。 その人たちが秘密裏に何をしているのかは月だけが知っている、っていう感じ?!
アレクサンダーの好きな言葉をここにこうして掲載させてもらいます。 アレクサンダー、ありがとう。 彼との長い友情に乾杯。