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“We can’t stop chatting, just like in those days.”

私の親友は、マリア・エレナ。
ブラジル人の彼女は、おおらかで、楽観的で、冒険的で、それでいて哲学的な考えも持ち合わせていた。

彼女と初めて会ったのは、1997年の夏、サンフランシスコだった。
26年も前。そんなに経ったのかとめまいがしそうだ。

きっかけは、UC Berkely at San Franciscoの語学プログラムで同じクラスになったこと。
授業のないときは、一緒に出かけたり、ただただ話し続けたりした。
私は彼女とスピリチュアル的な話や人生論的な話をするのが楽しかった。
2人とも関心が似ていたのかな。
彼女は自分のことを話してくれたし、私も自分のことを素直に話せた。
そんな友人を見つけるのはそんなたやすいことではない。

彼女と知り合って4か月後に、私は日本に帰国。
彼女はその後数年に渡ってサンフランシスコに滞在を継続。
その数年間で、パートナーに出会い、赤ちゃんも授かった。
その話もとても興味深い。それはまた別の機会に書きたいと思う。

2001年、私が大学の交換留学でシカゴに滞在したのち帰国する際、サンフランシスコに寄って彼女と感激の再会。
数年の間に何が起きたかお互いに近況報告をして、とても楽しいときを過ごした。

それからの20年間は、メールやらFacebookのMessengerやらでたまに連絡し合っていた。
私は筆まめなほうなのだけれど、彼女は筆不精。
1年に1回くらいは簡単な一言が来るけどそれだけが何年も続いた。
「マリア・エレナは私を忘れたのか?!」「私を親友なんてもう思っていないか。。。」と思ってきた頃だったのだが、、、

UnsplashOmar Lopezが撮影した写真)※画像と本文は関係ありません


このお正月休みに、なんと、彼女からMessengerで連絡が来た。
すぐに返信すると、彼女もすぐに返信をくれた。
「せっかくなのでビデオで話そう!」となり、何年ぶりかに マリア・エレナと画面越しに対面を果たしたのだ。

マリア・エレナだ。あのマリア・エレナ。
顔がちょっと丸くなった?
マリア・エレナの話し方、全然変わっていない。

あのとき赤ちゃんだったガブリエルまで登場。
背が高くてひげ面で、えらく低い声。
あんなにかわいい赤ちゃんだったのに。
1年前にアメリカの大学を卒業して、ボストン近くでイギリス系の会社で、ソフトウェアのエンジニアをしているという。
すっかり立派になったじゃないの。

「これからはもっと話そうね!」とお互い名残惜しく1時間弱の会話を終える。
マリア・エレナと画面越しに久しぶりに会えて、とっても嬉しかった、楽しかった。
こんなにいい新年の始まりはない。

ビデオ通話のあと、彼女からこのメッセージが届く。

We can’t stop chatting, just like in those days.

あのときみたいに、話が終わらないね。

話し足りない私たち。
近いうちに必ず続きをしましょう。


“Things can Change.”

仕事の悩みが尽きない。

一番の悩みは、やっぱり人間関係。
私の仕事は他部署との連絡が必然なのだが、その他部署とうまくいっていない。
お互い役割分担があるのに、他部署からは「そっちがやれ!」と仕事を押し付け合られる感じ。
こちらがやっても当たり前のような顔をされる。

あ~、悲しい。。。
この8か月間で、辞めたいと何度思ったことか。
(なんと、まだ転職したばかり💦)

フリーランスになりたいなとこの数年間思っている。
給料をもらう身だと、自分の興味のないこと、自分の意思に反していること、楽しくもないことに自分の時間を無駄に費やしているようで。
でもだからと言って、勤めを辞めて、独立して、いったい何を仕事としてお金を稼ぐのかがわからない。
いっときの感情で辞めてしまっては、経済的に困るのだ。

こんな感じで何年ものときを過ごしてしまった。
いつものようにぼやいていたら、こんなことを言われた。

Things can change.

いつか状況も変わるかもよ。

ものごとを無理に変えようとしなくても、自然に変わっていくこともあるからね。
ものごとを変えられなければ、ものごとが変わるのを待つしかないか。

私の場合、どんな変化がありえるだろう。
関係部署の人たちがみんな異動して、新しい人が来るとか?!
それとも、うちの部署の上司がえらい権力を持った人に交替して、他部署の人たちを従わせるとか?!
それとも、私が独立できる良い仕事のオファーが来るとか?!

どんな変化が起こるか楽しみになってきた。
それまでなんとか生き残ることにしましょう。。。

“You have a beautiful son.”

私には息子が一人いる。
もうすぐ14歳になる。

あっという間に大きくなった。
ついこの間まで、足が短くてよちよち歩きがかわいかった私の息子。
今では足がすらりと伸びて、ずいぶんスタイルが良くなっちゃったじゃないの。

ここまで大きくなっても、まだかわいい。
以前と同じかわいさではないけれど、今は今で、とってもかわいい。

でも、私の息子に会ったこともない人から、

You have a beautiful son.

(参考訳)あなたには素晴らしい息子がいるじゃないの。

と言われて、なんだか納得がいかなかった。
私の息子に会ったこともないのになぜそんなことを言うの?!

その後、別の人にまた言われたとき、あらためて考えた。
なんでそんなことを言うのかを。

よく考えたら、こどもは素晴らしいに決まっている。
自分のこどもでなくても、息子のお友だちでも、男の子でも女の子でも、みんな素晴らしいと思う。
こどもって、存在自体が尊い。
いてくれるだけで素晴らしい存在。

。。。そうなると、私の息子が素晴らしいのは誰の目にも明らか?!

今度またそう言ってもらえたら、私もこう返してあげよう。

Yes, thank you, just like yours.

(参考訳)ありがとう。そうなんです、あなたのお子さんのようにうちの子も素晴らしいんです。

“My help comes from the Lord who made Heaven and Earth.”

アナは、フィリピン出身で、私が受講しているオンライン英会話の講師をしている。

オンライン英会話のサイトに掲載されているプロフィールの写真の彼女は、目を引くようなとびっきりの笑顔で、明るくてそれでいて優しい感じにあふれていた。

その写真があんまり好印象なので、彼女のレッスンを受けた。
予想どおり、人柄の良い人だった。

私は講師の経験談や価値観や将来の展望などを聞くのが好きだ。
世界にはいろいろな考えがあり、人生がある。
私の世界観を揺るがす話も聞けるときがある。

アナからもそんな話が聞きたくて聞いてみたりするが、彼女はあまり多くは語ってくれない。
何かあるのかな。まあ、彼女が話したくないなら詮索するのはやめよう、と思っていた。

それでも、彼女のレッスンを受けるたびに、彼女の日々が少しずつ見えてきた。
あのとびっきりの笑顔からは想像できないくらい、彼女は苦労の日々を送っていたことがわかってきた。

具体的な苦労の内容をここに書くのはやめておく。たぶん彼女が望まないから。

あるとき、彼女に「好きな言葉はない? 自分を支えているような言葉とか」と聞いていみた。そしたら、数日後にこの言葉をおしえてくれた。

“My help comes from the Lord who made Heaven and Earth.”

UnsplashTimothy Eberlyが撮影した写真

“My help comes from the Lord who made Heaven and Earth.”
(参考訳)私の助けは、天地を作られた主から降りてくる。

詩編121(しへんひゃくにじゅういち、または詩篇121篇、正教会訳で第百二十聖詠)は『旧約聖書』(ユ ダヤ教聖書)の『詩編』の第121目の詩で、ユダヤ人がエルサレムへ巡礼に向かう際に歌った「都に上る歌」(Songs of Ascents)詩編120~134の中でおそらく一番知られている。

「詩編121」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
最終更新 2019年10月11日 (金) 10:01 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org

「この言葉のどんなところが好き?」と彼女に聞いてみた。
アナの答えはこうだった。

“I don’t really have any particular favorite word or saying.
I usually like what I am relate on.
But most of the time, I love what the word of God says in the Bible.
It is my only source of strength, hope, comfort, and truth.”

(参考訳)
特別好きな言葉はなくて、そのときどきで違うかな。
たいていは聖書の中の主の言葉が好き。
私の強さ、希望、なぐさめ、真実はどれも聖書からくるものだから。

彼女とは違い、私は敬虔なクリスチャンどころか無宗教信者なのだけれど、仕事帰りに毎日のようにお参りする神社がある。
神様にはいろんなことを話す。
そしてお願いする。
彼女の苦労がいつか報われるようにと。