今年の春、アメリカのコロラド州の首都デンバーへ出張に行きました。
ちょうど円安が進み始めた頃ということもあり、仕事先である市街地のホテルは高くて利用できず、郊外のホテルに予約を取りました。そのせいで、滞在中の1週間は片道20分ほどかけてバスに揺られて市街地まで通いました。
そのうち、乗客のある習慣に気づきました。
バスを降りるとき、どの乗客も運転手に向かって大きな声で
“Thank you!”
と言ってから降りていくのです。
バスを乗るときはバスの前方の運転手のすぐ横の入り口からなのですが、降りるときはバスの中央の出口からなので、運転手さんからは少し離れているのです。
だから、運転手さんに間違いなく聞こえるように大きな声で挨拶していくのでしょう。
日本だと、運転手さんに御礼を言っている人もいるけど、いない人もいます。
御礼を言っていても、相手に聞こえるか聞こえないかの小さな声のときもたくさんあるように思います。
お金を払っているからバスを乗るのは当たり前、ではない。
運転手さんにきちんと御礼を言う。
デンバーの人々の温かい気持ちに感激しました。
それに気づいてからは、私もデンバーの習慣にならい、” Thank you!!”と頑張って声を張り上げて降りるようにしていました。
(張り上げないとアジア人の声は小さい! 日本では私の声は大きいほうなんですけどね。 )
海外だとこういう新しい発見が嬉しくて、やめられません(笑)